Coopelのモジュールはシナリオと同じような操作方法で作成できますが、通常のワークスペースへの公開やバージョン管理などが必要になります。
ここでは標準的なモジュール開発の流れを紹介します。
■モジュール開発の主な流れ
ステップ①モジュール開発ワークスペースを作成する
ステップ②モジュールを作成する
ステップ③モジュールをテストする
ステップ④モジュールをワークスペースに公開する
公開後のメンテナンスモジュールを更新/停止/削除する
モジュール開発は専用のワークスペースで行う必要があります。
「モジュール開発ワークスペースを作成する」を参照してモジュール開発専用のワークスペースを作成してください。
モジュールの作成はシナリオ作成と同じように、アクションを組み合わせることで実行したい処理を開発します。
モジュール一覧画面から[モジュールを作成]をクリックしてモジュールを作成します。
シナリオ作成と同様の操作でアクションを配置します。
詳しくは「シナリオにアクションを配置する」を参照してください。
モジュール開発ワークスペース内の各アクションには「ユーザー入力」というプロパティがあります。
これはモジュールを利用するユーザーに設定してもらいたいプロパティか、そうではないプロパティかを決めるために使用します。
より詳しくは「ユーザー入力プロパティを設定する」を参照してください。
配置したアクションの中からモジュールの戻り値となるアクションを1つ指定します。
指定しない場合は、モジュール内の最後に配置したアクションの戻り値が使用されます。
詳しくは「モジュールの戻り値を設定する」を参照してください。
モジュールを作成したらテスト公開をして、モジュールが想定通りに動作するかどうかをテストする必要があります。
ここではテストの手順について説明します。
作成したモジュールを通常のワークスペースにテスト公開します。
テスト公開では指定したユーザーのみがモジュールを利用できます。
テスト公開すると通常のワークスペースに公開され、モジュールが利用できるようになります。
テスト公開したモジュールはが付いた状態でシナリオ作成画面に表示されます。公開作業について、より詳しくは「モジュールを公開する」を参照してください。
テスト公開後は通常のワークスペースでモジュールの動作を確認します。
シナリオにテスト公開したモジュールを配置します。
モジュールは通常のアクションと同様の操作方法でシナリオに配置できます。
プロパティを設定したり、必要に応じて他のアクションから参照設定します。
通常のシナリオと同様に実行して、想定したとおりの実行結果が得られるかを確認します。
実行結果は他のアクションと同様にモジュールをクリックすると確認できます。
モジュールの場合、デフォルトでは戻り値に設定したアクションの実行結果のみが表示されますが、モジュール内のすべてのアクションの実行結果を確認したいときは「モジュールデバッグモード」を使用します。
「モジュールデバッグモード」は、デフォルトではモジュール作成者などのモジュールエディターしか利用できませんが、モジュールを利用している全てのユーザーも利用できるように設定することができます。
「モジュールデバッグモード」の対象ユーザーの設定方法については「[モジュールデバッグモードの表示対象]を設定する」を参照してください。
■想定したとおりに動作しなかった場合の対処方法
モジュールの実行結果でエラーが出たり、想定したとおりに動作しなかった場合はモジュール開発ワークスペースでモジュールを修正してください。詳しくは「テスト公開したモジュールを修正する」を参照してください。
修正したモジュールは再度テスト公開すると修正内容が更新されます。
また、修正中にテスト公開中のモジュールの利用を停止したい場合は、テスト公開を停止することができます。詳しくは「モジュールの公開を停止する」を参照してください。
テスト公開したモジュールが想定したとおりに動作するようになったら、ワークスペースの全メンバーに公開します。
公開方法はテスト公開と同様の手順で公開作業に進み、モジュール情報画面の[公開区分]を[ワークスペース全体に公開]に変更し、公開対象のワークスペースを指定します。
公開したモジュールからはの表示がなくなり、ワークスペースに参加している全メンバーが利用できるようになります。
公開方法について詳しくは「モジュールを公開する」を参照してください。
ワークスペース全体に公開したモジュールに不具合が見つかったり、機能を追加したい場合はモジュールを更新できます。
また、モジュールの利用を停止したり、削除することもできます。
モジュールにはバージョンという概念があり、モジュールを作成するとバージョン番号が付与されバージョン単位でモジュールを管理することができます。
たとえば公開中のモジュールに新機能を追加する場合は、バージョンアップ版を作成してモジュールを更新します。一方、シナリオへの影響範囲が把握できる修正の場合は、バージョンアップせずに既存バージョンに上書きしてモジュールを更新することもできます。いずれの場合も公開すると対象ユーザーにメールが通知されます。
バージョンについて詳しくは「モジュールのバージョンとは」を参照してください。
テスト公開の場合、公開中のモジュールを修正し再公開することができますが、ワークスペースに公開した場合、そのバージョンを直接修正することはできないという違いがあります。
それぞれの修正方法については、「公開済みのモジュールを修正する」を参照してください。
公開済みのモジュールの利用を一時的に停止したい場合は、モジュールの公開を停止できます。
公開の停止方法については「モジュールの公開を停止する」を参照してください。
不要になったモジュールはモジュールごと、またはバージョンごとに削除することができます。
テスト公開/公開されているバージョンは削除することができないため、削除する前にテスト公開/公開を停止する必要があります。
削除方法やテスト公開/公開の停止方法については「モジュールを削除する」、「モジュールの公開を停止する」を参照してください。