「繰り返し作業に追われて、本来やるべき仕事に集中できない」「月末の請求書作成やデータ入力、もっと楽にならないかな」そんな悩みを抱える中小企業の担当者や個人事業主の方は少なくありません。請求書作成やデータ入力、報告書の作成などは、時間がかかるうえにミスも起こりやすい業務です。
そこで注目されているのが、企業の生産性を飛躍的に高める「業務効率化ツール」です。本記事では、ITが苦手な方でも安心して使える業務効率化ツールを25個ピックアップし、中小企業の選び方や導入のポイントとあわせてわかりやすく解説します。
【目次】
- そのお悩み、ツールで解決できるかも?こんなことで消耗していませんか?
- なぜ業務効率化は進まないのか?よくある3つの失敗パターン
- 失敗しない業務効率化ツールの選び方5つのポイント
- 【目的別】おすすめ業務効率化ツール25選|中小企業の強い味方
- それでも解決しない業務は?「システム連携・カスタム開発」という選択肢
- まとめ|今日から始める、業務効率化への第一歩
そのお悩み、ツールで解決できるかも?こんなことで消耗していませんか?
毎日の仕事の中で少なからず発生する「これ、本当に人の手でやる必要あるのだろうか」と感じる作業は少なくありません。データ入力や情報整理、転記など、単純だけれど量が膨大な作業は、気づけば多くの時間を奪ってしまいます。いくつか具体例を見てみましょう。
毎日繰り返すデータ入力と転記作業
- 顧客リストをExcelから販売管理システムに手入力している
- 複数のECサイトからの注文情報を1つのシートにまとめる
- 紙のアンケート結果をスプレッドシートに打ち込む
大量の請求書・報告書の作成・処理
- 毎月末に請求書を何十社分も作成する
- メールに添付されて送られてくる請求書をダウンロードして保存する
- 複数のWeb広告管理画面から数値をコピーしてレポートを作成する
複数サイトにまたがる情報収集と更新作業
- 競合他社の製品価格を毎日チェックする
- 複数のECモールの在庫数を手動で更新する
なぜ業務効率化は進まないのか?よくある3つの失敗パターン
業務効率化ツールの導入を検討したことがある方なら、「結局うまくいかなかった」という経験をお持ちかもしれません。実は、業務効率化ツール導入の失敗には共通するパターンがあります。
失敗1:多機能すぎる・高価すぎるツールを選んでしまう
大企業向けの高機能なツールは、確かに多くのことができますが、中小企業にはオーバースペックで使いこなせないこともあります。月額数十万円もするツールを導入したものの、機能が複雑すぎて現場スタッフが使いこなせず、結果的にコストだけがかさんでしまうケースが後を絶ちません。まずは、自社の業務に合った機能を過不足なく持ち合わせたツールから始めることが成功への近道です。
失敗2:IT担当者まかせで、現場が使いこなせない
IT部門や実際の業務を担当しない社員が現場の業務を理解しないままツールを選んでしまうと、実際に作業する現場スタッフの使い勝手が考慮されないことがあります。どんなに高性能なツールでも、実際に毎日使う人が「難しくて使えない」「前の方法の方が楽」と感じてしまえば定着しません。現場目線での使いやすさを最優先に考えることが重要です。
失敗3:導入後のサポートがなく、定着しない
ツールを導入した当初は意欲的に使っていても、ちょっとした疑問や問題が解決できないと、だんだん使わなくなってしまいます。手厚いサポート体制があるかどうかは、現場社員のツールの定着を左右する重要な要素です。マニュアルが日本語で分かりやすく書かれているか、チャットやメールで質問にすぐに答えてもらえるかなど、導入後のサポート面も事前に確認しましょう。
失敗しない業務効率化ツールの選び方5つのポイント
これまでの失敗事例を踏まえて、中小企業が業務効率化ツールを選ぶ際の具体的なポイントをご紹介します。以下の基準を満たすツールなら、導入後も安心して使い続けることができるでしょう。
① まずは「一つの業務」から!目的を絞り込む
「全ての業務を一度に効率化しよう」と考えるのは失敗のもとです。まずは「毎日の売上報告書の作成」「Webサイトからの価格情報収集」など、一つの定型業務に絞って始める「スモールスタート」を強く推奨します。小さな成功体験を積み重ねることで、スタッフの理解も得やすくなり、次の業務の自動化にもスムーズに取り組めるようになります。欲張らず、着実に一歩ずつ進めることが成功の秘訣です。
② 毎日使うからこそ「直感的な操作性」で選ぶ
業務効率化ツールは、プログラミング知識が不要な「ノーコード」ツールを選ぶことをおすすめします。複雑なコードを書かなくても、マウス操作だけで自動化の設定ができるツールが理想的です。必ず無料トライアルを利用して、「マニュアルを読まなくても、なんとなく操作できるか」を確認してください。実際に業務で使うスタッフが操作できるレベルの使いやすさがあることが、導入成功の最重要ポイントです。
③ 「連携機能」で今あるツールを活かす
新しいツールを導入する際は、現在使っているExcelやGoogleスプレッドシート、販売管理システムなどとスムーズに連携できるかを必ず確認しましょう。既存のデータやシステムを活かせれば、移行コストも抑えられますし、スタッフの学習負担も軽減できます。特にExcelファイルの読み書きや、一般的なクラウドサービスとの連携機能は、中小企業にとって必須の機能と言えるでしょう。
④ 「サポート体制」で導入後の不安を解消する
ツール導入後に困った時、すぐに相談できる体制が整っているかは極めて重要です。「日本語でのチャットサポートやメールサポートがあるか」「オンラインマニュアルが分かりやすく整備されているか」「導入支援を受けられるか」など、具体的なサポート内容を事前に確認してください。特にITツール経験の少ない社員が多い職場では、親切で丁寧なサポートがあることで、ツールへの不安が大幅に軽減されます。
⑤ 「スモールスタート」できる料金体系か
初期費用が高額だったり、年間契約必須だったりするツールは、中小企業にとってハードルが高すぎます。月額制で、少ないユーザー数から始められる料金プランがあるツールを選びましょう。また、無料トライアル期間がしっかり設けられていることも重要です。実際に使ってみて効果を実感してから本格導入できれば、失敗リスクを大幅に減らせます。予算に合わせて段階的に機能を追加していけるかも、大切なチェックポイントです。
【目的別】おすすめ業務効率化ツール25選|中小企業の強い味方
ここからは、業務改善に役立つおすすめの業務効率化ツールを目的別にご紹介します。自社の課題や目的に合ったツールを選ぶ際の参考にしてみてください。
※価格表記は日本円の場合は記載があるもの以外は税別、2026年8月20日時点のものになります。
チームの連携をスムーズにするなら「コミュニケーションツール」
Slack - 世界中で使われるビジネスチャットツール
Slack(スラック)は世界中で利用されている定番のチャットツールで、チーム内外のコミュニケーションを効率化する機能が豊富に揃っています。チームの情報を一箇所に集約し、必要な情報にすぐにアクセスできる業務のハブとして活用できます。Googleカレンダー、Zoom、Trelloなど、さまざまなツールと連携できる拡張性の高さも魅力で、チーム全体の情報共有と業務効率の向上につなげられます。
関連記事:Slackとは?基本機能・料金プランからSlack AIの使い方まで徹底解説
【料金プラン】
| フリー | プロ | ビジネスプラス | エンタープライズ+ |
初期費用 | − | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥0 | ¥925 ユーザー/月相当 | ¥1,920 ユーザー/月相当 | 問い合わせ |
メッセージ履歴 | 90日間 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
※30日間の無料トライアルあり、フリープランのメッセージ履歴は90日間まで
Microsoft Teams - Office連携に強いコミュニケーションツール
Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ) は、Microsoft 365との高い親和性を持つコミュニケーションツールです。チャットによるやりとりはもちろん、音声通話やビデオ会議機能も充実しており、チームのコミュニケーションを一つのプラットフォームに集約できます。また、同じファイルをリアルタイムで共同編集できるコラボレーション機能もあり、チーム内の意思疎通の促進や生産性向上に役立てられます。
参考記事:Teamsでできること一覧|面倒な定型業務をRPAで自動化する方法
【料金プラン】
| Microsoft Teams Essentials | Microsoft 365 Business Basic | Microsoft 365 Business Standard |
初期費用 | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥599 ユーザー/月相当 | ¥1,049 ユーザー/月相当 | ¥3,523 ユーザー/月相当 |
ユーザー数上限 | 300(10GB/人) | 300(1TB/人) | 300(1TB/人) |
※1か月間の無料トライアルあり
Chatwork - 日本発のビジネスチャットツール
Chatwork(チャットワーク)は国内利用者数No.1のビジネスチャットツールで、ITに不慣れな人でも使いやすいシンプルなインターフェースが特長です。ビジネス専用の連絡ツールとして、画像・ファイルの共有やタスク管理、他サービスとの連携にも対応しています。料金プランも無料プランから用意されており、中小企業やチーム単位の導入にも適したコスト設定となっています。
参考記事:チャットワーク使い方完全ガイド 導入手順・基本操作・活用法
【料金プラン】
| フリー | スタンダード | プロフェッショナル |
初期費用 | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥0 | ¥700 ユーザー/月相当 | ¥1,200 ユーザー/月相当 |
ユーザー数上限 | 100人 | 無制限 | 無制限 |
※フリープランはメッセージ閲覧が直近40日以内のものに限る
LINE WORKS - LINEに似た操作感の業務用ツール
LINE WORKS(ラインワークス)は、馴染みのあるLINEと同じ操作感で使える業務用チャットツールです。「ビジネス版LINE」として、トークや音声通話・ビデオ通話に加え、掲示板、カレンダー、アンケート、ファイル共有など、チームの情報共有に役立つ機能がまとまっています。
【料金プラン】
| フリー | スタンダード | アドバンスト |
初期費用 | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥0 | ¥450 ユーザー/月相当 | ¥800 ユーザー/月相当 |
ユーザー数上限 | 30人 | 無制限 | 無制限 |
※1か月間の無料トライアルあり
Discord - 音声品質に優れたコミュニケーションツール
Discord(ディスコード)は、もともとゲーマー向けに開発されたグループチャットツールで、多彩なチャネル管理機能や音声品質の高さから一般企業での利用も増加しています。「Nitro Basic/Nitro」と呼ばれる有料プランに登録するとカスタム絵文字やカスタムアプリアイコンを使えますが、チーム内での基本的なコミュニケーションであれば無料のままでも十分活用できるでしょう。セキュリティ面の対策や管理機能も豊富で、業務用途でも安心して使える設計となっています。
タスクの抜け漏れを防ぐなら「プロジェクト管理ツール」
Trello - カンバン方式のタスク管理ツール
ソフトウェア企業のアトラシアンが提供する「Trello」(トレロ)は、カンバン方式を採用したタスク管理ツールです。ボード・リスト・カードという視覚的な構造を用いており、カードをドラッグ&ドロップするだけでタスクの進捗状況が可視化されます。また、メールやチャットツールのメッセージをTrelloに転送すれば、その日に取り組むべきToDoとしてタスク化することもできます。
【料金プラン】
| Free | Standard | Premium | Enterprise |
初期費用 | − | − | − |
|
月額料金(年払い) | $0 | $5 ユーザー/月相当 | $10 ユーザー/月相当 | $17.50 ユーザー/月相当 |
ユーザー数上限 | 10人 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
※Premiumプランで14日間の無料トライアルあり
Asana - チーム向けプロジェクト管理ツール
Asana(アサナ)は、チーム向けのワークマネジメントツールとして非常に高い汎用性を持っており、目標達成に向けて「誰がいつまでに何をするのか」を視覚的に管理できます。シンプルな日々のToDoりすとからタスクの内容や期日を一目で把握できるガントチャートなど、実務に役立つ豊富なテンプレートが公式で提供されているため、ゼロから作る必要がなくスムーズに運用を始められます。
【料金プラン】
| Personal | Starter | Advanced | Enterprise |
初期費用 | − | − | − |
|
月額料金(年払い) | ¥0 | ¥1,200 ユーザー/月相当 | ¥2,700 ユーザー/月相当 | 問い合わせ |
ユーザー数上限 | 2人 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
※1か月間の無料トライアルあり
Backlog - 日本製のプロジェクト管理ツール
Backlog(バックログ)は純国産のプロジェクト管理ツールで、ガントチャートやカンバンボードを用いてタスクの進捗状況を直感的に把握できます。プロジェクトごとにフォルダが用意されているため、チームで共有したいファイルをBacklog上に集約することで、必要な情報や資料をいつでも迷わず取り出せる運用が実現します。社内マニュアルを管理できるWiki機能もあり、ナレッジ共有の効率化や属人化の防止につなげられます。
【料金プラン】
| スターター | スタンダード | プレミアム | プラチナ |
初期費用 | − | − | − |
|
月額料金 | ¥2,700 | ¥16,000 | ¥27,000 | ¥75,000 |
ユーザー数上限 | 30人 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
※1か月間の無料トライアルあり
Notion - オールインワンの情報管理ツール
Notion(ノーション)は、ドキュメント作成、タスク管理、データベース、Wiki、カレンダーなどを一つのプラットフォームで扱えるオールインワンツールです。個人のメモからチーム全体のナレッジ共有まで幅広く対応できるため、情報の一元管理や共同作業の効率化を図りながら、日常業務やプロジェクトをスムーズに進められます。無料で始められるフリープランから、人工知能を活用して文書作成や編集を自動化する「Notion AI」も利用できます(プランによって制限あり)。
参考記事:
Notion徹底解説|機能・活用法・失敗しない始め方まとめ
Notion AIでできることとは?使い方・料金・ミーティング活用法
【料金プラン】
| フリー | プラス | ビジネス | エンタープライズ |
初期費用 | − | − | − |
|
月額料金(年払い) | ¥0 ユーザー/月相当 | ¥1,650 ユーザー/月相当 | ¥3,150 ユーザー/月相当 | 問い合わせ |
AI利用 | 体験版 | 体験版 | 使用可能 | 使用可能 |
※1か月間の無料トライアルあり
Monday.com - 直感的なインターフェースの管理ツール
Monday.com(マンデードットコム)は、誰もが扱いやすい直感的なインターフェースを備えた業務用プラットフォームです。色分けされたボードやタイムラインにより、各タスクやプロジェクトの状況を一目で把握できます。個々の作業量を可視化できる機能もあるため、チームメンバーの負荷状況をリアルタイムで確認し、タスクの再配分や優先順位の調整をスムーズに行えます。
【料金プラン】
| 無料 | ベーシック | スタンダード | プロ | エンタープライズ |
初期費用 | − | − | − |
|
|
月額料金(年払い) | ¥0 | ¥1,300 ユーザー/月相当 | ¥1,650 ユーザー/月相当 | ¥3,200 ユーザー/月相当 | 問い合わせ |
ユーザー数上限 | 2人 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
※14日間の無料トライアルあり
定型業務をまるごと自動化するなら「RPAツール」
RPAツールとは、パソコン上の定型業務をまるごと自動化するツールです。毎日のデータ入力やExcelへのコピペ作業など、ルールが決まっている単純な繰り返し作業に時間を奪われているなら、ぜひRPAツールの導入をご検討ください。
Coopel(クーペル)- 専門知識不要のクラウド型RPA
専門知識が一切不要のRPAツール「Coopel」は、ドラッグ&ドロップの直感操作で誰でも簡単に自動化を実現できます。月額12,800円からと低コストで導入しやすく、WebはもちろんExcelやファイル操作などデスクトップ業務の自動化にも対応しています。ロボット実行中も自分のPCで別の作業ができるため、業務を妨げることはありません。RPAを初めて導入する方が安心して利用できるよう、導入から運用までスタッフが丁寧にサポートします。
【料金プラン】
| エントリー | スタンダード | アドバンスト |
初期費用 | ¥0 | ¥100,000 | ¥200,000 |
月額料金 | ¥12,800 | ¥50,000 | ¥100,000 |
ユーザー数上限 | 1人 | 5人 | 10人 |
※1か月間の無料トライアルあり
UiPath - 世界的に有名なRPAツール
UiPath(ユーアイパス)は世界的に高く評価されているRPAツールで、自動化プラットフォームとして幅広い機能を備えています。AIとの統合によって複雑な認知プロセスも自動化し、高度な判断を要する業務も含めて一貫して効率化できる強みがあります。自動化の第一歩を踏み出す小規模チームから全社規模で自動化を進める大企業まで、幅広いニーズに対応できるツールです。
【料金プラン】
| ベーシック | スタンダード | エンタープライズ |
初期費用 | − | − | − |
月額料金 | $25〜 | 問い合わせ | 問い合わせ |
ユーザー数 | Basic User5名、 Plus User5名、 Pro User1名まで | 制限なし | 制限なし |
※60日間の無料トライアルあり
WinActor - 純国産のRPAツール
WinActor(ウィンアクター)は純国産RPAツールとして日本企業での導入実績が多く、金融業や物流・小売業など幅広い分野で活用されているソリューションです。自動化をサポートする1,000個以上ものナレッジ(サンプルシナリオやライブラリなど)が無料提供されており、よくあるシナリオを自社の業務にすぐに取り入れることができます。
【料金プラン】
| ノードロックライセンス | フローティングライセンス | AI連携ライセンス |
年間利用料 | フル機能版:1,098,680円(税込) 実行版:300,080円(税込) | フル機能版:オープン価格 実行版: オープン価格 | フル機能版:2,198,000円(税込) 実行版:601,000円(税込) |
Power Automate - Microsoft提供のRPAツール
Microsoft が提供する「Power Automate」(パワーオートメイト)は、ローコードと AI を組み合わせてビジネスプロセスを効率化できるクラウドRPAツールです。ほぼ無制限のシステム、デスクトップアプリ、Webアプリ、さらには Microsoft 365(Excel、Teams、OneDriveなど)とのシームレスな連携が可能で、業務の自動化範囲を広げつつ既存の環境にもスムーズに組み込むことができます。
なおデスクトップ版のPower Automate Desktopは、Windows10または11であれば無料で使うことができます。
【料金プラン】
| Premium | Process | Hosted Process |
初期費用 | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥2,248 ユーザー/月相当 | ¥22,488 ポット/月相当 | ¥32,233 |
※30日間の無料試用版あり
顧客管理を効率化するなら「SFA/CRMツール」
Salesforce - 世界最大手のCRMツール
Salesforce(セールスフォース)は、世界シェアNo.1を誇るクラウド型のSFA/CRM統合プラットフォームです。高度な機能と柔軟な拡張性を備え、グローバル企業を含む幅広い組織に導入されています。顧客情報の管理から営業活動の分析まで単一のプラットフォーム上で行い、営業やマーケティング、サービスなど部門横断で顧客データを共有できます。ただし中小企業にとってはオーバースペックになる可能性があります。
【料金プラン】
| Starter Suite | Pro Suite | Enterprise | Unlimited |
初期費用 | − | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥3,000 ユーザー/月相当 | ¥12,000 ユーザー/月相当 | ¥21,000 ユーザー/月相当 | ¥42,000 ユーザー/月相当 |
組み込みAI (Agentforce) | − | − | 購入可能 | 購入可能 |
※1か月間の無料トライアルあり
HubSpot - 無料プランもあるCRMツール
HubSpot(ハブスポット)は、マーケティング・営業・カスタマーサービスを一元化できるプラットフォームです。CRMツールには珍しく、期間制限なく使える無料プランも提供されており、機能を少しずつ試しながら使うことができます。1,500種類以上ものアプリ・ウェブサービスとの連携が可能で、普段お使いのツールからシームレスなデータの流れと統合を実現します。
【料金プラン】(個人〜小規模チーム向け)
| 無料 | Starter | Professional | Enterprise |
初期費用 | − | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥0/月 (2人まで) | ¥840 シート/月相当 | ¥54,000 /月相当(3コアシート含む) | ¥180,000/月相当(5コアシート含む) |
HubSpotクレジット | − | 500 | 3,000 | 5,000 |
※14日間の無料トライアルあり
Microsoft Dynamics 365 - Microsoft提供のCRMツール
Microsoft Dynamics 365(マイクロソフトダイナミクス)は、Microsoftが提供するSFA/CRM統合型プラットフォームです。ExcelやTeamsなど、日頃使い慣れているMicrosoft 365アプリケーションと連携するため、導入障壁の低さや現場への定着に強みがあります。中小企業向けには世界全域で使用できる「Dynamics 365 Business Central」という製品が提供されており、特にグローバル展開を視野に入れている企業におすすめのツールです。
【料金プラン】(Dynamics 365 Business Central)
| Essentials | Premium | Team Members |
初期費用 | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥11,994 ユーザー/月相当 | ¥16,491 ユーザー/月相当 | ¥1,199 ユーザー/月相当 |
ユーザ数 | 無制限 | 無制限 | − |
※1か月間の無料使用版あり
Sansan - 名刺管理に特化したCRMツール
Sansan(サンサン)は名刺管理や営業リスト作成を効率化するCRMツールで、法人向け名刺管理サービス市場においてNo.1のシェアを誇っています。名刺情報を99.9%の精度で読み取り、テキストや画像を人物に紐付けてデータベース化するため、取り込むだけで顧客情報が蓄積されていきます。専用スキャナーでの取り込みのほか、スマートフォンアプリからのスキャンにも対応しており、外出先でも名刺をすぐにデータ化して社内共有できます。
【料金プラン】
| Life | Standard | Enterprise |
初期費用 | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ |
月額料金 | 問い合わせ | 問い合わせ | 問い合わせ |
※無料トライアルあり(問い合わせ)
kintone - カスタマイズ可能な業務アプリ
kintone(キントーン)は、サイボウズが提供するクラウド型の業務改善プラットフォームです。プログラミングの知識やスキルがなくても、ノーコードとAIで自社専用の業務アプリを簡単に構築できます。業務に必要な「データーベース」「コミュニケーション」「プロセス管理」が統一したフォーマットに集約されるため、情報を可視化しながらチームで効率的に業務を進められます。部署・業種別のサンプルアプリも公式で提供されており、初期設定の手間を抑えつつ自社に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
【料金プラン】
| ライトコース | スタンダードコース | ワイドコース |
初期費用 | − | − | − |
月額料金 | ¥1,000 /ユーザー | ¥1,800 /ユーザー | ¥3,000 /ユーザー |
最小ユーザ数 | 10人 | 10人 | 1,000人 |
※1か月間の無料トライアルあり
Pipedrive - 営業管理に特化したCRMツール
Pipedrive(パイプドライブ)は中小企業向けのCRMツールで、営業プロセスをシンプルに可視化できます。Google や Microsoft との連携により、電話やメール、カレンダーの予定を双方向で同期できる仕組みを備えているため、営業活動の抜け漏れを防ぎつつ迅速なフォローアップを行えます。日本語版の公式サイトではナレッジベースやコミュニティが公開されており、国内ユーザーも安心して運用を進められる環境が整っています。
【料金プラン】
| Life | Growth | Premium | Ultimate |
初期費用 | − | − | − |
|
月額料金(年払い) | $14 ユーザー/月相当 | $39 ユーザー/月相当 | $59 ユーザー/月相当 | $79 ユーザー/月相当 |
1ユーザーあたりのリードと取引登録数 | 2,500(最大300,000) | 5,000(最大300,000) | 15,000(最大300,000) | 20,000(最大300,000) |
※14日間の無料トライアルあり
経理・会計業務を効率化するなら「会計ソフト」
freee - クラウド会計ソフトの代表格
freee(フリー)はクラウド会計ソフトの代表的なサービスです。銀行口座やクレジットカードとの連携で取引データを自動で取り込み、転記作業や仕訳入力といった手間のかかる経理作業をすべて自動化できます。「Freee 会計」では請求書作成・経費精算・決算を一つのツールで完結可能ですが、使いたい機能だけを選択できるよう「Freee 請求書」「Freee 支出管理」「Freee 経費精算」といった個別のサービスも提供されています。
【料金プラン】(Freee 会計)
| スターター 初年度法人向け | スタンダード 小規模企業向け | アドバンス 中小企業向け |
初期費用 | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥5,480 /月相当 | ¥8,980 /月相当 | ¥39,780 /月相当 |
ユーザー数上限 | 3 | 3 | 5 |
※1か月間の無料トライアルあり
マネーフォワード クラウド - 統合型クラウド会計サービス
マネーフォワード クラウドは、会計、給与計算、経費精算、請求書作成などの業務を統合的に管理できるサービスです。マネーフォワードの12サービス(クラウド会計、クラウド給与、クラウド勤怠、クラウド社会保険、クラウド年末調整など)が基本料金に含まれており、企業規模に合ったプランを選択できます。経理財務から人事労務、法務業務まで、企業のバックオフィスで発生する手作業を効率化・自動化するサービスが提供されています。
【料金プラン】
| ひとり法人 | スモールビジネス | ビジネス | ERP(経理財務領域) |
初期費用 | − | − | − | 問い合わせ |
月額料金(年払い) | ¥2,480 /月相当 | ¥4,480 /月相当 | ¥6,480 /月相当 | 問い合わせ |
ユーザー数の目安 | 1人まで | 3人まで | 4人以上 | 51人以上 |
ユーザー追加 | 不可 | 不可 | 4名以上から¥300/人/月 | 問い合わせ |
※1か月間の無料トライアルあり
弥生会計 Next - 法人向けクラウド会計ソフト
弥生会計 Nextは、「弥生会計 オンライン」の後継品として登場した法人向けクラウド会計ソフトです。会計機能・請求機能・経費精算機能を搭載しており、最新の法令改正への自動対応やシンプルな操作画面、業界最大規模のカスタマーセンターによるサポートなど、簿記や経理の知識がなくてもスムーズに運用できる体制が整えられています。すべての機能を試せる無料トライアルが最大2か月間用意されているため、ツールの操作性や自社との親和性を十分に確認してから導入を検討できます。
【料金プラン】
| エントリー | ベーシック | ベーシックプラス |
初期費用 | − | − | − |
月額料金(年払い) | ¥2,900 /月相当 | ¥4,200 /月相当 | ¥7,000 /月相当 |
ユーザー数上限 | 3 | 3 | 3(経費精算機能は5名まで) |
追加ユーザー料金 | 会計機能・請求機能 ¥300/人/月 | 会計機能・請求機能 ¥300/人/月 経費精算機能 ¥400/人/月 | 会計機能・請求機能 ¥300/人/月 経費精算機能 ¥400/人/月 |
※最大2か月間の無料トライアルあり
勘定奉行クラウド - 会計システムの老舗が提供する会計ソフト
勘定奉行クラウドは、会計システムの老舗であるOBCが提供するクラウド会計ソフトです。長年のノウハウが反映された充実の機能を備えており、日々の取引入力から確認作業、集計・分析、決算・消費税申告などを一つのソフトで行えます。また、各プランに「専門家ライセンス」が付属しているため、経理担当者と税理士がリアルタイムでデータを共有しながら並行して処理を進めることができます。
【料金プラン】(中小企業向け)
| Aシステム | Bシステム | Sシステム |
初期費用 | ¥50,000 | ¥60,000 | ¥70,000 |
月額料金(年払い) | ¥19,500〜 /月相当 | ¥23,500〜 /月相当 | ¥28,000〜 /月相当 |
ユーザー構成 | 利用者1ユーザー/専門家1ユーザー | 利用者1ユーザー/専門家1ユーザー | 利用者1ユーザー/専門家1ユーザー |
※1か月間の無料トライアルあり
会計王 - 中小企業・個人事業主向け会計ソフト
個人・中小企業向けの「会計王」は、便利なクラウド機能も掛け合わせたインストール型の会計ソフトです。無料で提供されているWeb明細管理アプリ「MoneyLink」と連携すれば、金融機関やクレジットカードの明細をAIが取得し、その明細から仕訳データを自動生成してくれます。操作がシンプルでわかりやすく、会計知識が少ないユーザーでも扱いやすいうえ、専属スタッフによる電話サポートなどのフォローアップも充実しています。
【料金】
会計王のパッケージ製品は、全国各地の家電量販店やパソコンショップの店頭、もしくはECサイト上の価格となります。
詳しくは製品ページをご覧ください。
※30日無料体験版あり
それでも解決しない業務は?「システム連携・カスタム開発」という選択肢
ここまで紹介した25のツールは、決まったフォーマットの定型業務や、SaaS同士の連携には非常に強力です。とはいえ中小企業の現場では、既製ツールだけではどうしても手が届かない業務が残ることもあります。また市販ツールでは高スペックすぎて余計なコストになる場合もあります。
- 複数の基幹システムやAPI提供の無いレガシーシステムをまたいだ、自社独自のワークフロー
- 例外処理やルールが多く、ノーコードの設定だけではこなしきれない業務
- 部署やシステムごとにフォーマットが異なるデータを、決まったロジックで一括変換したい
こうしたケースでは、市販ツールを組み合わせるだけでなく、業務要件に合わせて連携部分やワークフローそのものを個別に構築してもらうという選択肢も検討してみる価値があります。
Coopelでは、レガシーシステム間の連携、n8nやmakeのワークフロー構築、非定型業務の処理支援まで、お客様の業務に合わせて個別に実装するサービスを行っています。「このツールで対応できるか分からない」「複数システムをまたぐ処理を自動化したい」「AIを使ってどうにかするように言われたが何から始めたらいいかわからない」といったご相談も無料で承っています。
まとめ|今日から始める、業務効率化への第一歩
この記事では、中小企業が業務効率化を成功させるためのポイントと、おすすめのツールをご紹介してきました。重要なのは「まずは小さな業務から始める」こと、そして「専門知識がなくても大丈夫なツールを選ぶ」ことです。完璧を求めず、着実に一歩ずつ進めることが、長期的な成功につながります。
