4.データの構造(配列型)

変数に保持できる値は1つだけではありません。複数の値を一度に入れておくこともできます。
一般的には配列型(リスト型)という変数を使用すると、複数の値を保持することができます。


たとえば、「プランA、プランB、プランC、プランD、プランE」という値を1つの変数に保存したい場合、以下のように角括弧 [ ] の中に各値をカンマ区切りで並べて記述します。

このように記述することで、「planList」という変数の中に「プランA~プランE」までの5つの値が保存されます。

配列内の値の取り出しかた

配列に複数の値が入っているときは、「添字(そえじ)」と呼ばれる番号を指定して取り出します。

添字は以下のように先頭の値から順番に決まっており、番号は1からではなく0から始まります。

たとえば、「プランA」と「プランE」をそれぞれ取り出したい場合は、以下の②と③のように変数の後ろに角括弧[]を配置し、その中に添字の番号を記述します。

planList = ["プランA", "プランB", "プランC", "プランD", "プランE"]  ←①
firstPlan = planList[0]  ←②
lastPlan = planList[4]   ←③

planList変数には「プランA ~ プランE」が入っている状態です。
firstPlan変数には、planListから添字番号0で取り出された「プランA」が代入されます。
lastPlan変数には、planListから添字番号4で取り出された「プランE」が代入されます。

Coopelの配列型(リスト型)

Coopelでは配列型のことをリスト型と呼んでいます。

Coopelにはリスト型の値を取得できるアクションが複数あります。
リスト型の戻り値を返すアクションは、アクションリスト(①)から型を絞って検索することができます(②)。検索方法について詳しくは「Coopelの参照機能と戻り型とは」を参照してください。

リスト型の値の取り出しかた

リスト型アクションの1つである[日付の連続データを生成]アクションを例に、値の取り出しかたを見てみましょう。

[日付の連続データを生成]アクションを実行すると、以下のようにリスト型の値が保持されます。

添字は以下のようになっています。

  [
  "2023-04-28", ← 0
  "2023-04-29", ← 1
  "2023-04-30", ← 2
 ]

この添字を使用して、新規作成するspreadsheetのシート名に「2023-04-30」と付けてみましょう。

以下のように[spreadsheetの新規作成]アクション(①)を配置し、[シート名]プロパティ(②)で[日付の連続データを生成]アクションを参照設定し、「2023-04-30」にあたる添字「2」を指定します。

実行すると、新規作成されたスプレッドシートのシート名が「2023-04-30」になっていることが確認できます。

このようにリスト型は複数の値を保存でき、添字を使用することで値を取り出すことができます。

実務ではもう少し複雑なデータ構造を扱うことも多く、数値や文字列だけが含まれているリスト型ではなくリスト型自身が含まれることもあります。
これらは、特定の処理を繰り返し行うプログラムなどに利用したりします。
実践的なリスト型のシナリオ操作については、チュートリアルのレッスン3レッスン4で体験することができるので、挑戦してみてください。