変数の型とは、そのデータが「数値」なのか?「文字」なのか?「日付」なのか?のように、どの種類の情報なのかを分類するものです。
変数の型 | 値の例 |
---|---|
文字列 | "横浜DeNAベイスターズ" |
数値 | 100 |
日付 | 2030/02/23 |
プログラミングをする上では、今扱っているデータがどのような種類の情報なのか?を意識することが大切です。
型を意識しておかないと、変数の中にデータを入れられなかったり、計算ができずにエラーになったり、意図しない結果が出る場合があります。
Coopelの場合は各アクションの戻り値の型が決まっていて、この型のことを「戻り型」と呼びます。
どのような戻り型を持つか、参照として利用できるかはアクションリスト(①)や、配置したアクション(②)、参照アイコン(③)にあるアイコンで確認できます。
[シートの追加]アクションの[spreadsheet]プロパティと[シート名]プロパティを例に、どのように型が決まっているか説明します。
■[spreadsheet]プロパティの場合
このプロパティは参照アイコン()から参照設定します。
Coopelでは、参照アイコンをクリックするとシナリオに配置しているアクションの中から参照できるアクションがハイライト表示されます。
ここでは、①の参照アイコンをクリックすると、以下のように①と同じアイコン(②)のアクションが一致するためハイライト表示されます。このアクションをクリックして参照設定をします。
■[シート名]プロパティの場合
このプロパティは、参照アイコンから参照して設定する方法と、シート名を直接入力する方法の2パターンあります。
参照アイコン()から設定する方法
①の参照アイコンをクリックすると、以下のように①と同じアイコン(②)のアクションが一致するためハイライト表示されます。このアクションをクリックして参照設定をします。
入力欄(②)にテキストを入力する方法
入力できる値はテキスト型です。入力した値はテキスト型として扱われます。
たとえば、(DateTime)型の[当月を取得]アクションを使用して、取得した月をスプレッドシートのシート名に利用するとします。
しかし、このままのシナリオでは[シート名]プロパティの参照アイコン()をクリックしても参照はできません(①②)。
これは、(Text)型に一致するアクションが配置されていないからです(③)。
この場合、(Text)型の[日付の書式を変換する]アクション(①)を配置して、[当月を取得]アクションの結果の値を(Text)型に変換すれば、[シート名]プロパティの参照アイコン(②)から参照できるようになります。
プログラミングと同様にシナリオ作成では、実行したアクションの中にどのような戻り型の値が入るかということを理解して、値を参照していく必要があります。
※戻り型の中には互換性のある型が存在するため、アイコンが一致しなくても例外的に参照できるパターンもあります。戻り型の種類や、互換性について詳しくは、「Coopelの戻り型一覧」を参照してください。