自動化したい業務の作業手順(=シナリオ)を作成する、記録する。
ロボットにシナリオを実行させる。
ロボットやシナリオを管理する。シナリオを複数の人で共有したり、ロボットがシナリオを実行する時間を管理する。
個々のロボットをサーバで集中管理します。ロボットやシナリオの管理が可能です。導入コストが高くなるケースもあります。
個々のロボットをクライアントPC上で動作させます。ユーザはシナリオを自由に作成できます。
以前のRPAはクライアント型とサーバー型の2種類でしたが、2018年頃からクラウド型の製品も登場しています。クラウド型の場合、自社でサーバーを用意する必要がありません。クラウド型は最近のトレンドで、もともとサーバー型の製品を提供している大手RPAベンダーからもクラウド型の新製品が相次いで発表されています。
サーバーなどのインフラを用意する必要がありません。そのままでは社内ネットワークにあるシステムの作業を実行できません。(VPN等を利用すれば実行可能)
RPAのツールによって、ロボット作成に求められるスキルが変わるので、導入にあたっては、ロボット開発の体制や管理方法を検討し、最適なツールを選択する必要があります。
前述の観点で、RPAツールの候補を絞り込んだ後、最終決定(契約)の前に、主要な社内システムでそのRPAで開発したロボットが動作するか検証することをお勧めします。というのも、システムとの相性によってはロボットが動作しないケースがあるからです。
例えば、RPAツールを購入した後に、開発したロボットが社内の会計システムでは動作しなかった場合、会計領域の業務の効率化には全く役に立たない、ということになります。そういったリスクを回避するため、多くのRPAベンダーではトライアル用に一定期間無償で利用できるライセンスを提供していますので、それを活用して主要な社内システムで動作検証するのがよいでしょう。次回(第2回)は、「RPAの上手な使い方」について解説していきます。
次回(第2回)は、「RPAの上手な使い方」について解説していきます。
新卒でSIerに入社し、システムの開発・運用を経験。
2006年より会計系コンサルファームにて、J-SOX導入支援や業務改革などのプロジェクトに従事。2012年よりDeNAにて、グローバル経営管理基盤の統一、「Slack」の全社展開、「RPA」を活用した業務改善のプロジェクトなどを担当。RPA関連のイベントにおいてユーザー企業の立場から事例紹介する活動も行っている。