EC運営ではどのようなモールに出店し、どのようなツールを活用しているのでしょうか。
ロイ 弊社ECサイトの「彩り空間」は、AmazonやYahoo!、楽天市場、au PAY マーケット、Qoo10、LINEギフトなど、さまざまなECモールに出店しています。EC全体の管理業務では、注文や商品管理、在庫管理ができる「まとまるEC店長」や「Yahoo ストアクリエイターPro」、「楽天市場 Rakuten Merchant Server(RMS)」、「スマート在庫 ZAICO」、「モール問い合わせ管理 メールディーラー」など、すべてクラウドサービスを活用しています。
データベースとしてはGoogleのスプレッドシートを活用しており、各種システムが引用するデータを保存、整理しています。
また、配送業務は佐川急便が提供するクラウドサービス「スマートクラブ for business」を活用しています。以前は佐川急便のソフトをローカルにインストールし、手入力して印刷していたのですが、現在はデータをアップロードするだけで登録、発送することが可能です。
Coopelを導入する以前は、どのような課題があったのでしょうか。
ロイ 各ECモールや管理ツールでは仕様がそれぞれ違っており、問い合わせ対応や商品登録、在庫処理など、作業が複雑化して時間が掛かっていました。
Coopel導入当時は1日平均1,500件以上の注文があり、特に3、4月の新生活シーズンは1日で3,000件を超える注文が入ることもあります。弊社は土日休みですので、月曜日の朝に土日に溜まった注文処理をしなければならないのですが、どうしても間に合わないこともあったのです。そのため、日曜日の夜に週末出勤し、数時間ほど注文処理(与信の確認、長期配送手続き)を行なっていました。
また、注文処理の作業が属人化してしまい、教育コストが掛かっていたことも課題です。EC事業では使用するツールやECモールが複数にまたがるため、注文処理や在庫処理など一つひとつマニュアルを作成していました。こうしたマニュアルを作成しないと出荷までのスピードが遅れてしまいますし、ヒューマンエラーが起きてしまうことも。
弊社の経営陣も、業務の効率化は大きな課題であると認識しており、RPAによる自動化でECの注文処理に掛かる時間と手間を、可能な限り削減したいと考えていました。